☆★☆ emoTION主催 石川由佳のダンス人生 ☆★☆

これまでのダンス人生の経験、ダンスについての想い、レッスンクラスでの体験談などを綴っていきます。

上達する時期は人によって違う

上達する時期は人によって違う

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最近よく思うのですが、「コツコツ頑張っていくこと」と「タイミング」って重要だなと思うのです。というのも、私はダンスを教えはじめてから15年くらい経つので、昔小学生だった生徒が大人になってダンスで活躍していたりするわけですが、昔を知ってるだけに感じることがあってですね。今回はそんな話をしていきたいと思います。

 

子どもって上達するのに、いろんなパターンがあって面白いなと思います。子どものとき、すごく不器用で周りと比べると落ちこぼれの方だけど、それでもやめずにコツコツとレッスンを積み重ねていくと、成長期でグーンと背が伸びたあとに、急にうまくなっていたりします。手先や足先に意識が届いてないようなフニャフニャダンスだったのですが、手や足か伸びて背もいきなりグングン伸びたあとに、ダンスがバランスよくなってる、フニャフニャがなくなってる!と感じました。なんでしょうね。いきなり頭から体への司令がスムーズになってるんです。体が変化したこともあるかもしれませんし、ずっと意識して練習してきてその成果が出たのか、周りと比べても目立つ存在になっていました。

 

これは、やめずにずっと努力してきたことが実ったのだと思います。何かきっかけがあったのか、何か気付くことがあったのか、それはわかりませんが、ピントがズレてたのがバチっとはまったような感覚に似ていました。なのでね、なんかいまいち動きがしっくりこないという場合、体が大きくなるとバチっとハマることもあるので、ダンスむいてないなと感じても好きならば続けるべきだと思います。

 

子どものときに天才的にうまくて、ずっと天才のままいく子もいますし、大人になるとあまり目立たなくなる子もいます。目立たなくなる子というのは、1つは自我の目覚めというか、周りと同じでいたいと思うようになる場合があるからです。子どものときは、好きなことを好きなだけやって周りも気にせずにダンスに取り組んでいたけど、だんだんと自分は浮いてるんじゃないか、みんなと違うことが恥ずかしくなって、急に周りに合わせだしたり、奇抜な個性が魅力的だったのに、普通になろうとしたりします。それはそれで、自分らしくない部分は生きにくいと感じると思うのですが、そのときの優先順位が周りに溶け込むことなので、その時期はしょうがないと感じます。しかし、いつか自分に自信持って、自分らしく生きる方に向かうのだと思います。もし、今生き辛いと感じる人は、自分はどう生きていきたいか感じてみてください。

 

このような時期はあってよいと感じます。もったいないような気もしますが、必要な経験で、やってみないと学べないことでもあります。ダンスで成功することよりも、魂が磨かれる経験をすることの方が優先されるのだと思います。

 

そして、子どもの頃からコツコツとダンスを頑張ってきた子たちが、今は舞台で活躍していたり、ダンスのインストラクターになっていたり、それぞれの夢を叶えていくのをみてすごく幸せに思いますし、ダンスがまだ上手でなかった頃を思い出しては、この子がこんなに上達したのかと感動します。やはり、ダンスは10年くらいはやらないと、かたちになっていかないなと。しかし、不器用でなかなか上達が見えなかった子が今はダンスで仕事をしているのをみると、今教えてる子たちにも可能性がたくさんあると感じます。本当にこれからですね。

 

続けることというのが、本当に大切なんだと思います。私が小学生の頃、バレエをやめたいと言ったときにうちの母が「10年たったらやめていい」と言って、やめさせなかったことに今は感謝しています。就職のときもダンス以外は考えられなかったので。私にはダンスしかなかった。基本的に頑張るのが嫌いなので、好きなことしか頑張れない性格で、続けてることがあって本当に良かったと思います。

 

それから、タイミングについてですが、良い機会を「不安」を理由に逃さないようにしてほしいのです。どんどん上達していって、オーディションを受けたり、コンテストに出たり、チャンスが目の前にあるのに、自分はまだまだだと弱気になってチャレンジできないことがあります。そういう人は、謙虚なので満足できる自分になることはたぶんないです。どんだけ頑張っても、何か自信ない。なので、まだまだだと思うということは、少しでも挑戦したい気持ちがあるということなので、ダメもとで挑戦してみてほしいと思います。ダメだったら悲しいし、悔しいけど、また頑張ればいいのです。受けたいけど、今の自分ではダメかも、、、と思い初めたらタイミングがきているときです。

 

本当にダメだと思っているときは、その情報を気にもとめません。完全に無理だと思っていたらその情報に気付けないのです。次はないかもしれません。タイミングを逃さないようにしてください。保険をかけはじめるとだいたい逃します。今の自分の精一杯をやれば良いのです。

 

まとめ

●上達する時期は人によって全然違うので、なかなか上手くならないからといって、やめないでいい。

●10年くらい積み重ねたら、不器用でもそれなりにかたちになってくる。

●不安を理由にチャンスを逃さない。タイミングが大事。

 

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