ダンスの基礎とベスト・キッド
ダンスの基礎とベスト・キッド
私ですね、昨日気付いたことがありまして。というか、ブレてたのが戻ってきたかんじなんですが、何かというと「生徒がダンスを上達できるようにしたいという気持ちがしっかりある」ということなんです。それを再確認したので、自分のためにブログでも残しておきたいと思います。
基本的にはじめはダンスが楽しい！とダンスを好きになってもらうことが1番だと思ってまして、気楽に楽しめるような流れを作ってるのですが、ダンスが好きで上手になりたいという気持ちが出てきたら、1回ではできないような内容を入れて、頑張って練習してできるようになった喜びを感じてもらいたいと思っています。
そうやって、できない悔しい気持ちも経験しながら、自分と向き合うことも学びながら、それぞれのペースで上達していってもらいたいと思ってます。悔しい気持ちも含め、ちょっとずつできるようになっていくことが喜びであり、ダンスの本当の楽しみでもあると思います。さらに、ダンスの技術面の上達もそうですが、表現することや自分を出すこと、音と一体になること、魂から踊ること、ステージに立つこと、お客さんに見てもらうこと、みんなで作品を作り上げること、テーマを伝えることなど、ダンスの楽しみ方はたくさんあります。ダンスが好きな人にはこれらの経験を味わってもらいたいという気持ちがあります。
レッスンで踊ることが好きということの先にこれらのことがあります。そして、これらのことをやるにはダンスの基礎は欠かせないということです。きれいなダンスをするなら基礎は大事です。子どもの頃から基礎を積み重ねて上達していく人もいれば、オリジナルで踊っていて大人になって基礎の大切さを実感し、大人になってから基礎をはじめる人もいます。その人のタイミングで良いと思います。
私のレッスンでは基礎をしっかりやります。なぜなら、ダンスが上達するクラスにしたいから。基礎って、体の細部にまで意識を向ける練習だと思うんです。これが早いうちにできるようになると、ダンスの上達が早い。
今までも初めてダンスを習う子たちのレッスンで基礎をしっかりめにやってきたのですが、そのクラスは発表会でもかなり目立つ上手な生徒が多いです。一番の違いは、つま先や手先まで意識できていることです。意識がないと雑に見えますし、そこで下手に見えます。意識を持ってできるかが上達の早さに関わっています。
振り付けを練習する時間がたくさんあると、ダンスを踊る時間も長く、生徒のモチベーションも上がるのかもしれませんが、「ダンスが踊れて楽しい」にプラスして、「上達していくのが楽しい」というのも感じてほしいのです。だから、地味だけどつらいこともあるけど基礎をやってもらいたい。ダンスの振り付けは家でも練習する人は多いと思います。子どもでも好きだったら、踊りまくります。基礎練習は子どもだと家ではなかなかやらないし、やっても先生がいないとあっているかわからないところもあります。全然つまらないけど基礎は頑張ってほしいのです。
とね、ここまで書きながら、これってあれやん！と思いましてね。そう、映画「ベスト・キッド」です。空手か拳法かだったと思います。
※ここからネタバレです。男の子がお爺さんに弟子入りして習うのですが、はじめは車洗ったり、壁にペンキ塗ったりしかしないんです。「ベスト・キッド2」ではひたすら上着を脱いで、落として、拾って、掛けるというのをやる。何日も何日も飽きるくらいやらされて、男の子はもうそろそろを教えてくれとお爺さんにいうと、拳法を何も教えてない男の子にお爺さんが拳法を仕掛けてくるんです。そしたら、男の子は今までやった動きが体に染み付いていて、お爺さんの動きを止めたりかわしたりが容易にできるようになってるんです。車洗ったり、ペンキ塗ったり、上着脱いだりの一連の動きが実は拳法に役に立つ基礎練習だったっていう。
これですよ。基礎をやるっていうのは。
というのをですね、昨日考えてまして、人気のクラスにしたいなら、振り付けの時間を増やしたらいいのかもしれないけど、私がしたいのはそれじゃないなと。でも、それをしたい人は少数派かもしれないなと、いや、いるのかな。ダンスが好きでダンスを上達していきたい人と繋がっていきたいなと思ったわけです。
でも、たくさん踊る時間を持つことも大切で、好きな人は好きなだけ踊っていいし、基礎がなくても踊りまくってください。基礎がない人は基礎だけをやれと言ってるわけではないのです。どっちもたくさんやれたらいいのだけど、レッスン時間が決まってる中でやるならどうかなと考えてみたわけです。基礎があろうが無かろうが、ダンス動画を見て、ダンスを真似して、たくさん踊ることは大賛成です。
あと、ベスト・キッド見てない人は是非見てください。ネタバレしてるけど。
あともう一つ私の好きな映画は「天使にラブソングを2」です。私、バレエ向いてないし、応援もされてないけど、バレエやっていいんだ！ダンスやっていいんだ！と思えた作品です。
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上野千鶴子さんの祝辞全文を読んで
上野千鶴子さんの祝辞全文を読んで
昨日テレビでちらっと見た上野千鶴子さんの祝辞の一部がすごく気になりました。そこで、全文読んでみることにしました。というのは、話題になっていたのは、この祝辞が「祝辞にふさわしい内容だったのか」ということで、一部分だけ抜粋して報道すると、本来の意味と間違ったように伝わってくることもあるので、全文を読んでから内容を把握したいと思ったのです。前後の文によってかなり内容の伝わり方が変わるので、一部分のみの紹介されたところだけで判断するのは違うと思っています。
「がんばっても報われない社会が待っている」東大の入学式で語られたこと【全文】（BuzzFeed Japan） - Yahoo!ニュース
私にとってはこの祝辞が東大の祝辞にふさわしかったかということについてはあまり興味はなく、この社会が「公正に報われない社会」であることを話したことにかなり興味を持ちました。
上野千鶴子さんの祝辞の一部を引用します。
あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。
ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。
この祝辞を読んで、思い出したのは高校生のときに始めたバイトの店長の言葉です。ファミリーレストランでアルバイトをしていたのですが、そこの店長に私なのか他の誰かなのか忘れたのですが、何か問題があって「平等じゃない！！」と訴えたのですが、店長は「この社会は平等じゃないんだよ。よく考えてみろ。」と言ったんです。そんな些細な出来事なのに、私が今になっても思い出すのは、そのときの私からしたら、その言葉が衝撃だったからです。
それまで、社会は平等なはずで、平等にしないといけなくて、平等じゃなかったらダメで、平等が素晴らしいという教育の中で育っていたので、平等でないことに不満を抱えて生きていたのです。でも、店長の言葉で目が覚めたんです。平等じゃないんだなと。この社会は平等じゃないということを受け入れられたんです。「平等」ということが私の視野をせまくしていました。この社会は平等ではないと受け入れた瞬間に不満がなくなりました。
平等であることは良いことですが、それは人によって基準が違います。例えばですよ、2歳と10歳と40歳の人がいて、オレンジジュースをコップに入れるときに、どうしたら平等なのか。同じ量を入れたら平等なのか、体の大きさに合わせて割合が同じなら平等なのか、ビタミンを欲してる順にたくさんあげたら平等なのか、喉が渇いている順にたくさんあげたら平等なのか、その視点がたくさんあって人によっては平等でも、他の人からしたら平等ではないのです。オレンジジュースだったら、たくさん用意できるし、好きなだけ飲めばいいのでこういう問題はあまり起きないですが、制限のあるものやいろんなことでこのような問題は起きています。
ダンスには関係ないと思う方もいると思いますが、私の中ではダンスの世界ともかなり共通する内容と感じています。努力は裏切らないと言いますが、かといって努力が報われるかといったら、そうではないのです。努力したことは自分のためになっていますが、一番頑張ったからといって結果がついてくるとは限らないのです。
それをわかった上で、自分はどうするのかということです。ダンスは体も向き不向きがありますし、親の理解や環境もありますし、裕福か貧しいかやみんな違うところからのスタートになります。だから、たくさん考えて、たくさん感じて自分を育てていくのだと思います。
あと、この祝辞でもう一つとても好きな部分がありました。引用します。
あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。
これまであなた方は正解のある知を求めてきました。
これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。
これは本当に私も実感していて、学生の頃は正解を先に教えてもらうことが多いのです。勉強だけじゃなくて生活面でも。こうやるといいよ、こうやるとできるよと、疑問を持たずただその通りにやるのです。なので、初めて舞台を立ち上げたときに、私は今まで頭を使ってこなかったんだとわかりました。経験なしで舞台を立ち上げると、どうしたらよいかわからないことがたくさん出てきて、その都度悩み、考えてなんとか乗り越えていくのですが、その考えなければいけない量が多くて、頭がフル回転でした。想像以上にいろいろなことが起きるのです。
未知の世界に飛び込むのはかなり勇気がいるし、大変で苦労しますが、自分の財産になります。あの経験は私しかできなかった貴重な経験です。そして、とても必要な経験でした。鬱になりましたが。。。それもまた良い経験でした。
私にとって上野千鶴子さんの祝辞は好感が持てる内容でした。理由はわからないですが、泣きそうになりました。さまざまな意見があってよいと思いますし、自分を知れる良い機会だと思います。
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振り付け作品を公開しちゃう①
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今回は今まで振り付けした作品とレッスンでやった振り付けを公開したいと思います。今までの作品をデータでもっているものが少ないので、あるやつだけ。良かったら見てください。
voyagers
On the Floor
GOODMAN On The Floor - YouTube
カメレオ「ごめんなさいっ！」
カメレオ 2013.09.04 NEW SINGLE『ダメ男/ごめんなさいっ!』 / 『ごめんなさいっ!』MV - YouTube
おさらばだ
2012 9 12 GIRLS夏祭り emoTION 07 - YouTube
lemon
もしかしたら、ミュートされたり、制限かかって見れなくなったりするかもしれないので、そうなったらごめんなさい🙏
動画アップの良い方法あったら教えてください。
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ダンスできれいなターンを回る8つのチェックポイント
ダンスできれいなターンを回る8つのチェックポイント
ピルエットやフェッテなど、きれいな軸のとれたターンを目指して練習してる人は多いと思います。どうすればダブルやトリプルが回れるようになるのか、文章で説明するのは難しいのですが、今回はきれいなターンを回るためのチェックポイントと大切なポイントをご紹介したいと思います。
ダンスのターンをきれいに回るために必要な3つこと
1.体幹
ダンスのターンには軸となる体幹が必要です。体に軸がないと、ブレやすく転んでしまいます。内側に締める筋肉やまっすぐに立つことを保てる力をつけるために、体幹トレーニングをしたり、ダンスの基礎トレーニングをしましょう。特に体を引き上げる力は重要です。
2.正しい位置のルルベ
ルルベが正しい位置でできているかはとても重要です。よく小指の方に重心がのったまま回っている人がいます。倒れやすいですし、ブレますので、癖になっている人は意識して直していきましょう。足の形も変になる場合もあります。まっすぐ立つためには、正しいルルベの位置を覚えてください。
3.キープ力
ターンを回っている間は、引き上げた態勢をたもたければなりません。そのキープ力が無ければ、ルルベがすぐに落ちたり、パッセの足が落ちたりします。体を真っ直ぐに使えるようになったら、それを保つ力をつけましょう。
これらがないと危ないことも
きれいにターンを回るためには、このように必要な要素があります。これがないと、倒れやすく、ケガもしやすいので、必ず回る前にトレーニングをして身についてから、ターンに挑戦してください。これらは１日や２日でマスターできるものではないので、日々コツコツと積み重ねることが大切です。
ダンスできれいならターンを回る8つのチェックポイント
1.プレパレーションの態勢
プレパレーションとは回る前の準備姿勢のことです。振り付けによっては、いろんな態勢からターンを回ることがありますが、基本的にはまっすぐの姿勢から回ります。
この準備姿勢でよく見るのが、前かがみになっている場合です。前かがみになっていると、ルルベに立ったときに上半身が前や後ろにブレることが多く、軸が取れないのです。ルルベに立ってパッセにしたときに、骨盤を前に押す形になるので、上半身が後ろに倒れ、軸足の膝が曲がりやすいです。後ろに倒れる、軸足が曲がりやすい人はプレパレーションの態勢を確認してみてください。
2.軸足が曲がっていないか
軸足が引き上がってないときは、膝がゆるんでることが多いです。膝を曲げたまま回るターンもありますが、そうでない場合のターンは基本的に膝は引き上げて回ります。膝を曲げてバランスをとろうとするのがクセになるのはよくないので、しっかり伸ばすことを意識しましょう。
軸足の膝が曲がっている場合、お尻や内腿も締まっていないことが多く、まっすぐの軸にならないことが多いです。まっすぐの軸でないと、ダブルやトリプル、それ以上回るのは難しいです。
3.お腹が引き上がっているか
お腹を引き上げることは、ターンの姿勢を美しくすることに繋がります。お腹を締めていないと胃から上が後ろに反りやすく、ブレてしまいます。お腹を締めることで、頭頂部を上に引っ張るような軸ができ回りやすくなります。
またお腹を締めていないと、横腹が縮みアームスが崩れやすいです。そして、体を水平に保つことができず、体がぐにゃぐにゃとブレます。
後ろに倒れやすいと感じる人や立ってすぐにルルベが落ちてしまう人は、回るときにお腹が締まっているかチェックしてみてください。
4.骨盤は水平か
足をパッセにしたときに、パッセの方の足のお尻が上がってしまい、骨盤がナナメになってしまうことがよくあります。そうなると、骨盤が左右にズレ、下に傾いた方に倒れてしまいます。プレパレーションで骨盤を水平に保ち、パッセのときも腰が左右対称のラインにあるかチェックしてみてください。骨盤を水平に保ったらまま、パッセでキープできるように練習しましょう。
5.目線が下がってないか
ターンのときの目線が下がると、前に倒れやすいです。顔もまっすぐ前を向き、目線もまっすぐ前を見るようにしましょう。下を見るとアゴが下を向くため、頭頂部がナナメを向いてしまいます。きれいな軸をつくるには、首の位置や顔の位置も意識する必要があります。
6.肩が上がってないか
回るときに肩があがる人はすごく多いです。ルルベで立つときに、体を上にあげようという意識で肩を上げてしまうのだと思います。体は引き上げますが、肩は下げ首を長くするイメージでやってみてください。
また、右回りだと右の肩が上がりがちで、左回りだと左の肩が上がりがちになります。回る勢いをつけたいときに肩を使おうとしてしまっているのだと思います。クセになるとなかなか取れないので、肩に力を入れないように気をつけてください。
7.アームスの位置
アームスが崩れて、きれいな丸になっていなかったり、中心がずれていたり、ナナメになっていたりすると、きれいなターンを回れません。きれいなアームスの位置をしっかり覚えましょう。
右に傾いていると、右の脇腹が縮んでしまっていると思います。そうなると、右に倒れやすいです。アームスをきれいに保つことは、ボディを真っ直ぐに保つことに繋がります。
8.体がねじれていないか
胸の中心と骨盤の中心が同じ向きに向いていない場合は、上半身がねじれています。胸から上だけが回ろうとしていたり、骨盤が先に行こうとすると、ボディがねじれてブレやすく、見た目も美しくありません。両肩と骨盤の両サイドが1枚の固い板のように一緒に動くイメージを持ちましょう。
自分のターンを確認する
チェックポイントいかがでしたか？うまく回れないとき、どこを修正したら良いのかの参考にしてください。自分のターンを動画に撮って、チェックしてみましょう。
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オリジナルダンスは基礎を習得してから？！
オリジナルダンスは基礎を習得してから？！
ダンスで自分の色を出したい、どうやったら出るのか、というご相談を受けるので今回はそのことについて私の考えを書いていきたいと思います。
オリジナルダンスとは？！
私のところに相談があったときのオリジナルダンスというのは、自分特有のカラーを出したダンスがしたいということであったり、フリースタイルで自分の中から湧き出るダンスをしたいというものでした。真似などでなく、自分でダンスを生み出したいということや自分の個性を出したいということです。
自由に踊ったらオリジナルダンスじゃないのか
基礎を習得してなくても、「自由に踊ったらオリジナルダンスではないのか」という意見がありますが、確かにそれもオリジナルダンスとも言えます。基礎を知らないからこそ出てきたアイデアもあると思います。自由に踊ってできたダンスを自信持って伝えられたら、それはオリジナルダンスでしょう。
しかし、それをコンテストやオーディションでやって、評価されるかと言ったら難しいと思うのです。プロの目から見たら、小さい子が気ままに踊っているのと変わらないように映ることもあります。ダンスをよく知らない人からしたら、すごいように見えても、ダンス経験者からみたらただの下手なダンスに見えることはよくあります。ダンスの審査員は、雰囲気だけではなく、リズム感やセンス、技術面も見てるのです。
ただ、自分で好きに踊るには問題ないのです。しかも、アイデアを引き出したり、自由に感じたように踊ることはストレス解消になったり、脳にも刺激になり良いことだらけです。さらに、好きな曲で自由に楽しんで踊っている姿は見ている人をハッピーにすることがあります。子どもたちが自分で感じたように踊っているのを見ると可愛いくてニコニコしてしまいますし、大人でも伸び伸びとして音と一体になって踊っている姿は感動します。
基礎を習得せずにオリジナルダンスを作ったり踊ったりするのは問題ないですが、審査があるものに対しては向かいと思うのが私の考えです。
基礎を学んでからではどう違うのか
基礎を習得せずにオリジナルダンスを踊るのと、基礎を習得してからのオリジナルダンスではどこが違うのか、大きく違う点3つをあげて、説明したいと思います。
1.踊りやすさが違う
基礎を習得していると、まず体が違います。ダンス用の筋肉もついて、体幹も鍛えられていてスムーズに動けます。また、部分的に動かすこともできるので、たくさんの動きができ、ワンパターンになりにくいと言えます。できるステップの数も多く、アレンジすることで見え方の種類も増えます。
2.動きがきれいになる
ダンスの基礎を習得したら細部まで意識が届くようになるので、動きがきれいにシンプルになり見やすくなります。基礎がない人の特徴として、肩が上がりっぱなしだったり、つま先に力が入ってなくてペランペランだったり、手先も意識が届いてない変な形になっていたりします。また足をつくときに、内股になったり、重心移動がうまくできずフラつくこともあります。基礎を習得するとこのようなことは減り、きれいなフォルムになります。
3.ダンスではありえない動きをすることがない
ダンスのジャンルにもよりますが、ダンスをするとき体の使い方にはある程度決まりがあります。基礎を知らない人は体の使い方が変に見えることがあります。体のポジションがおかしいのです。足をあげる方向や角度、手の角度や動線などがダンスのパターンと違うと、下手に見えることがあります。基礎を知っていたら、自分の体の正しい動きができます。
ここで注意点なのですが、これらはジャンルによります。コンテンポラリーやモダンなどさまざまな表現でさまざまな動きがあるダンスなどは、体の動きやポジションなどが自由なときもあります。
バレエは完全にポジションが決まっており、基礎を習わずに振り付けしたり、オリジナルな動きをすることは無理です。
自分の中から湧き出るダンスをしたい
自分の中から湧き出るダンスをしたいならば、基礎はやっておいたほうが良いと思います。自分の中から湧き出るには、自分の中にたくさんの動きやそれができる体でないと湧き出てこないからです。自由にやるとなると、だいたい人は自分がよく動ける、動きやすいところしか動けません。なので、体がいろんな動きに馴染んでいるとよいです。
そのためには基礎はもちろん、たくさんの種類のステップを覚えて、自分のものにする必要があります。ダンス動画を見て、真似して踊ると良いです。本当にたくさんの振り付けがあり、ジャンルも雰囲気も様々なので、たくさんの曲をマスターすると、自分の引き出しが増えます。
自由に踊るというと、誰にでも出来そうですが、しっかり学んでいる人だからできるのです。
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「ダンスが下手で恥ずかしい」から抜け出す方法
「ダンスが下手で恥ずかしい」から抜け出す方法
ダンスが早く上手になりたい気持ちがあるのに、レッスンでは恥ずかしくて小さく踊ってしまうという方、そういうお悩みの方、すごく多いです。みんな恥ずかしいんですね。
わかります！！私、音痴なので人前で歌うのとかめっちゃ恥ずかしいですもん。勇気ないです。それと似てるんだろうなーと。それはそれは、勇気いりますよね。もちろんダンスを踊るというのはもう見られるの慣れてますし、ほぼ抵抗ないですが。
「ダンスが下手で恥ずかしい」から抜け出す方法を考えてみたいと思います。
なぜ恥ずかしいかを考えてみる
一番の原因はやはり周りの目ではないかなと思うんです。一人で部屋の中で踊ってて、恥ずかしいと感じる人はいないと思うので、見られることが恥ずかしいんですよね。で、なぜ見られたら恥ずかしいか、それは見た人が「あの人下手〜」って思ってるんじゃないかとか、どう見えてるかが気になるわけです。自分のできなさを人に見せるのが恥ずかしいわけです。
でもですよ、頭の中ってわからないじゃないですか。「下手〜」って思ってるかもしれないけど、同時に「頑張っててすごい」と思ってるかもしれないし、「下手でも一生懸命で尊敬」かもしれないんです。わからないんです。
そして、その評価はわりとどうでもいい。というのは、どんな評価であってもこちらには関係ないし、影響もないからです。例えば私が歌のレッスンでですね、一人だけめっちゃ音をはずしてて恥ずかしいとします。周りが「下手〜」って思ってるとします。だから？？
下手だから習いに来てる
実際下手
みんな下手だから習いに来てる
下手だからって見下す人とは関わらなくていい
下手でも頑張って声出してるって思ってくれてる人と仲良くしたい
そもそも友達を作りに来てるわけでもない
どう思われてても影響ない
こんな風に考えてしまいます。私がはがねの心を持ってるからでしょうか。これは自分の中に優先順位があるからだと思います。というのは、まず「上達したい」が1番大きな気持ちだからです。何より上達が目的。だとしたら、何をするべきか。確かに人から下手だと思われるのは嫌ですよ。でも、周りの目が気になって、自分のダンスが小さくなって、先生にアドバイスをもらえなかったら、上達は遅くなる。先生も大きく踊ろうしか言えないですしね。
ダンス上達への情熱より恥ずかしいが勝っていては、なかなか上手くなりません。ここは恥をかいてもいい、笑われてもいいや！くらいでレッスンを受けられたらいいかなと思います。
と、今は言ってますが、思い出すこと20年前学生の頃、歌が本当に苦手で歌のレッスンで全然声が出せず、かなり重症で一人残されて声を出す練習からしてました。歌までいけないんです。もうずっとひたすら「おとうさん」と言うんです。声を出すことができないから、言いやすい言葉なんですかね、ずっと残って「おとうさん」と繰り返し言うように指示されるんですが、なかなか声を出せなくて。萎縮してるし、泣きそうだし、情けないし、恥ずかしいしで、辛かった。
でも、そんな状態から1年後には、学生公演の舞台で一人で歌ってましたから。めっちゃはずしながら。歌、あまり上達しなかったのですが、声はなんとか出してました。すごいたくさんのお客さんの前で、しっかり恥をかきながら、演じてきました。自慢できないですが良い経験です。
恥ずかしいと思う人は人を見て評価してる人が多い
これはどういうことかと言いますと、人のダンスを見て「あの人下手だな」って感じたときにちょっとバカにしてる気持ちがあったり、下に見てる気持ちがあったなら、自分も下手なダンスを見られたら周りからそんなふうに見られると感じるわけです。それで、「恥ずかしい」てなるわけです。
先ほども書いたように、「下手だからって見下す人」が周りにいたとしたら、その人はたぶん自分より上手な人たちがいるクラスでは恥ずかしくて踊れないのではないかと思います。
下手なダンスを見て「下手でも一生懸命で尊敬」や「頑張っててすごい」と思うタイプの人は、自分が下手でも周りからの目は気にならない人が多いです。なのでね、自分が周りの人を見てどういう気持ちになってるかも感じてみてください。
恥ずかしいを克服するためにできること
いろいろ頭ではわかっていても、恥ずかしいから抜け出すことは簡単ではないと思います。なので、恥ずかしいから抜け出すために、自分ができることはないか考えてみたいと思います。
1.自主練習をする
1つでもできることが増えると、自信になりますし、自分に集中する時間を持つことは良いと思います。恥ずかしさを忘れて、自分に集中することがスムーズにできるための練習にもなります。
2.人に話してみる
同じクラスの人や上手な人に「恥ずかしい」と話してみてください。上手な人もはじめはできないところから、コツコツやってきてるので、気持ちがわかると思いますし、誰もが経験したことだと思います。話してみると、気持ちが楽になることもありますし、あの人もその人もみんな経験してきたんだなーと安心するかもしれません。
3.いつでも自分は自分の味方
下手でもできないことがあっても、笑われても自分だけは頑張った自分を褒めてください。頑張ったところを見つけて、良くやったと言ってあげてください。そして、励ましてください。勇気づけてください。上達したかったら、恥をかく気持ちで踊る！
みんな最初はそんなもの
勇気が出せないからといって自分を責めなくてもいいです。時間もかかりますし、タイミングもあります。自分のペースでやれることをやっていきましょう。
ちなみに私は学生時代のさんざんな歌のレッスンのあと、テーマパークのダンスオーディションで歌の審査があるとわかり、1回だけレッスンに行きました。そのときは、個人レッスンだったのもあり、さらにどうしても合格したい気持ちが強かったのもあり、1回しかレッスンできないこともあり、レッスン開始から音痴全開で教えてもらいました。先生から「最初から堂々と声が出せてすごい」と言ってもらえました。
ちなみにそのオーディションの歌の審査では、かなり音程を外し、審査員にかなり笑われ、ニヤニヤされてましたが、明るく楽しく受け、ダンスのみの枠で合格できました。笑
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ダンスには全てが出る
ダンスには全てが出る
ダンスを見るとその人の性格や気分がわかるというくらい全てが出ます。私の場合、顔を写真でみても伝わってくるときがあるのですが、さらにダンスをみたらだいたいどんな人かわかります。なので、自分が変わったらダンスも変わるし、ダンスが変わったら自分も変わるのです。連動しています。
ダンスにどんなふうに出るのか
丁寧なダンスをする人は丁寧な生き方をしていますし、雑なダンスをする人は雑な生き方をしています。細かいところまできっちり踊る人は、日頃からきっちりしてますし、大雑把なダンスの人は日頃から大雑把です。そのまま出てます。何が良いとか悪いとかはないです。それがその人の味だし、個性だし、唯一のものなので、自分が合う作品に出会えたらよいなと思います。
輝くダンスをする人は日頃から輝いている
ダンスをすると楽しくてキラキラするという人もいますが、輝くダンスをする人は普段からキラキラオーラが出ている人が多いです。その人のあり方が出ているのです。人に対して否定したり、憎んでいたりということがほとんどなく、楽しく生きている人だったり、好きなことに熱心に取り組んでいる人だったり、素直な人だったりです。
なので、ダンスを踊っているときだけ、輝きたいと思っても無理なのです。その人が普段考えていることが出るので、輝きが変な雰囲気での輝きになります。大抵そのときは私は違和感を感じるわけです。その人の生き方から変えなければ輝くのは難しいのです。
ダンスが下手でも輝いている人はたくさんいます。発表会やイベントなどで見かけます。こういう人を見るととてもワクワクします。今後、ダンスも上達して、きっと持ち前のキラキラ感で活躍してくれるんだろうなと。
表情が動かないダンサーから伝わってきたこと
以前私の主催するダンスの舞台のオーディションでこんなことがありました。顔の表情があまり変わらなくて、言葉も少ない人がいて、何を考えているのかが掴めない人がいました。しかし、ダンス審査でその人のダンスを見ると、平和で美しくて、幸せが溢れていたのです。ビックリだし感動だしで、もちろん合格なんですが、こんなに伝わってくるなんて、この人の頭の中にはどんな世界があるのだろうと、とても興味が湧きました。
手の動きだけで誰かわかった話
ダンスがとても上手でダンスをとても愛してるお友達が出演してる舞台を観に行ったときのことです。あるシーンで布の隙間からヒョコっと両手首だけ出てきて、種から芽が出たところを表現していたのですが、その1番最初にヒョコっと出てきた芽が「友人の手だ！！」とわかったんです。友人の姿は見えず、手だけなのですが。その手首から先だけのダンスから、愛が溢れていて、言葉で表現するのが難しいのですが、その友人らしい温かで優しい空気が伝わってきたのです。その小さな動きに込められた思いがちゃんと伝わってきたのです。手先だけでもその人の世界が伝わるのがわかり、感動したのを覚えています。
得意な曲と苦手な曲があって当然
同じヒップホップというジャンルのダンスであっても作品のテーマによって、得意だったり苦手だったりがあります。ジャズダンスでもそうです。同じようなステップや動きであっても曲やテーマによって踊りにくいと感じるものがあります。
それはあなたに合うか合わないかなのです。例えば、友達と元気に仲良く踊るというテーマの作品だと自分らしく踊れるけど、悲しさを表現しなければならない作品は苦手というかんじであったり、セクシーな妖艶な作品は得意だけど、純粋な恋愛を表現する作品は苦手といた感じです。その人のダンスの技術はどのナンバーでも変わらないくらい踊れるはずなのに、なんかパッとしないのです。しっくりこない。そういうことはよくあります。
これはその人の生き方や経験や性格が影響をしています。まず1番わかりやすいのは、自分が拒否していることやネガティブに思っていることを表現することが難しいということです。良くないと思っていることは出にくいのです。
なのでセクシーな作品は本当に出にくい。性については、日本人は特に恥ずかしいこととされてきたし、話すこともタブーとされ、オープンな人の方が少ないからです。だから、普段隠してることをダンスで出すというのはかなり難しいです。
自分が踊りやすい作品も楽しいですが、どう表現したらよいか悩む作品も挑戦しても良いと思います。大変ですがきっと学びや気付きがあると思います。それを乗り越えて経験していくことで、深い表現ができるようになるのだと思います。
ダンスと日常の繋がり
自分がどう生きるかでダンスに影響が出ることが伝わったでしょうか。日常を大切にしていない人が、ダンスのときだけ美しく踊るというのは無理なのです。どうしても出る。真面目な人は真面目なダンスに、可愛い人は可愛いダンスに、雑な人は雑なダンスになるのです。
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