☆★☆ emoTION主催 石川由佳のダンス人生 ☆★☆

これまでのダンス人生の経験、ダンスについての想い、レッスンクラスでの体験談などを綴っていきます。

ダンサーのプロ意識とは?!

ダンサーのプロ意識とは?!

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ダンサーのプロ意識とはどういうことを指すのでしょう。今回は私なりにプロダンサーのプロ意識について書いていきたいと思います。といっても基準はダンサーによってそれぞれですし、私は甘いほうなのではと感じるので、最低限の意識と思って読んでいただけたらと思います。ストイックな人はもっともっと自分に課題を課して取り組んでいると思います。

 

体のコンディションを整える

プロ意識でも何でもなく、コンディションを整えるというのは、自分を大切にするという点からいっても、誰もがするべきだと思います。睡眠時間をとらない、飲み過ぎて次の日に支障がでるなどのことは良くないです。怪我につながりやすいので、体調管理はしっかりする必要があります。

 

ここで体を痛めたり、病気になってしまったときに考えてほしいことがあります。ダンスの仕事に穴を空けるわけにもいかないし、できるだけ出演したいという気持ちもあると思います。しかし、無理して出演することで作品に支障がでたり、周りに迷惑がかかる場合があります。ケガや病気というのは、どんなに気をつけていても、なるときはなると思います。防げるものもありますが、防げないこともあるのです。この場合の判断というのが重要になってきます。

 

例えば、自分しかいない役、代わりがいない役であれば無理してでも、できるなら出演しなければなりません。ケガや病気の度合いによりますので、仕事の責任者やスタッフさんに相談し、サポートを受けながらの出演ということもあると思います。ケガや病気を伝えずに、頑張るのがプロ意識だと思っている人もいますが、私は違うと思います。そういう人は、気にかけてないと無理しそうで心配ですし、周りは言ってもらえたら協力できることがあったのにと感じると思います。ダンスのお仕事は大抵チームでやることが多いので、チームを信頼して相談することが大切です。

 

そして、代わりがいる場合の判断基準ですが、作品のクオリティが大幅に下がるかどうかだと思います。こちらもケガや病気の度合いによりますが、「作品を良いものにするには」という観点から判断できたらと思います。

 

それから、体のケアというのも必要です。ダンサーは体をたくさん使うお仕事なので、疲れは溜まりますし、筋肉も緊張しますし、年齢を重ねると可動範囲も変わってきます。疲れを無視せず、体に意識を向けておくこともダンサーのプロ意識には欠かせません。

 

向上心を常に持つ

私がテーマパークダンサーのときもテーマパークの振り付けのお仕事をしていたときにも感じたことなのですが、振り付け師からダンサーが振り付けをもらって、ショーが始まるまでにその振り付けをしっかり自分のものにするのは、当然のことですが、ショーが始まってからもクオリティを落とさずに数ヶ月や数年踊り続けるのは、常に向上心を持って取り組んでいないと難しいです。

 

振り付け師の手から離れたものは、ダンサーの責任でキープする必要があるのですが、キープすると思っていたらだいたいクオリティは下がっています。適当になってしまっていたり、自己流になってしまったり、自分のやりやすいように変わってしまいます。常に良くなるように、今よりももっとクオリティを上げる気持ちで毎回取り組んむ必要があります。

 

私は過去にこのことで怒りが湧いたときがあります。同じ内容のショーを1ヶ月毎日やるショーの振り付けのお仕事で、1ヶ月後に見に行ったら、振り付けが完全になあなあになっており、ダンサーにもこれはいけないと伝えました。

 

私が経験してきたダンサーや振り付け師としてのお仕事の現場で、プロ意識のあるダンサーさんというのは、常に振り付けを研究していましたし、努力していました。そして、千秋楽に向けてどんどん良くなっていきます。傲慢にならず、ショーを良くするために日々悩み考えているイメージがあります。そして、毎回全力でお客さんに届けていました。

 

プロでなくてもプロ意識を持つと変わる

私は思うのですが、プロになったからプロ意識を持つのではなく、プロ意識を持ってるからプロになれるのだと思います。

 

発表会などの出演でも、プロの意識をもって取り組んでいたら、それを見た人がお仕事を頼むかもしれませんし、どこからか繋がっていくと思います。自分ができる精一杯をやっていけると良いでしょう。

 

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