認められたくて踊っているときのズレ
なぜ私はダンスをやってきたのか、
なぜやっているのかを感じてみたとき、
私の場合、
”ダンスが好きだから”
という当たり前のような理由が当てはまらなかった。
好きなのだが、それを上回る理由もある。
また、時期によって理由も違う。
私の場合、自我が目覚めたときにはすでにバレエを習っていた。
母に聞くと、3歳くらいのときに見学に行ったら私がやる!と言ったそうで。
その頃の記憶はないが、きっと純粋にやりたいから、やる!と言ったのだと思う。
そのときは、きっと楽しくて通っていたのだとだろうなぁと。
で、小学生の頃を思い出してみると、
なんだか行きたくない日もあったり、
でも行くと楽しかったり、
学校に行くのと同じような感覚で、
行くのが義務みたいなかんじ。
バレエがワクワク楽しいというより、
学校で自分の居場所があまりなかったため、
バレエの仲間は居心地がよく、
そこに自分の居場所があった。
だから、バレエがうまくなりたいというより、
学校での不安を埋めるのがバレエであったり、
自分にはバレエがある、という誇れるものをもっていたい気持ちがあったり、
純粋にバレエが好きだからやっていたわけではなかった。
当時は、そんなふうに自分が考えていたなんてわかってなかった。ただ、バレエの他の仲間と自分に情熱の差は感じていた。
他の生徒は、家でも熱心に復習していたのを、知っていたし、時間があれば体作りをしていた。私が家でやることはめったになかった。
そして、中学生になると自分にやっとバレエブームがきた。やっとはまった。小学生の頃よりも熱心にやっていた気がする。
小学生の頃より、バレエが好きだという感覚はある。そして、上手になりたいという気持ちもあるのだが、体がバレエに向いてないことにも気付き、すっきりしない気持ちのまま頑張っていた。
そして、さらに先生に認めてもらいたい気持ちも芽生えた。そして、認めてもらえない悲しみも持ち合わせた。
今考えると、これは妄想だ。
当時は、注意されるたびに私はダメなんだと思っていたが、しっかり見てもらっていたのだ。
ありがたいことなのだ。
そもそも先生に、認めてない、あなたはダメだなんて言われてない。
自信がなく、自己否定がはげしかったため全てをそう受け取ってしまっていたのだと、今だからわかる。
そして、ここからが私が伝えたい話になる。
純粋にダンスが好きで、うまくなりたいという思いで踊る人と、誰か(先生やプロデューサーなど)に認めてもらいたくて踊る人、
真剣にダンスに取り組むという点では同じだが、大きく違うところがある。
言い方が誤解を招きそうなので付け加えると、
前者は自分のダンスのスキルアップが目的で、
後者は認めてもらうことが目的だということ。
例えばレッスンでは同じように一緒に受けるし、やることも同じ。ただ、目的が違う。中身だけが違う。
前者は自分軸
後者は他人軸
前者がダメだしをもらったら、そうか!とすぐに取り入れられる。
後者がダメだしをもらったら、やっぱり自分はダメなんだ、認めてもらえてない、悲しい。となる。
前者は、自分のイメージに合うダンスを目指すが、後者は先生のイメージに合うダンスを目指すのだが、自分の中にない、自分以外のものになろうとする場合がある。
自分軸か他人軸かで、内側はけっこう違う。
どちらの方がダンスが上達するかは、わからないが、他人軸で生きるのは本当の自分とズレがでてくる。苦しくなってくる。だんだん、そうはできなくなってくる。
他人軸が悪いとか、やめたほうがいいとか言うつもりはない。必要な経験だし、あっていい。
私も長い間、認められたい思いで踊ってきた。
認められたいと思っているうちは、だいたい認められない。認められたいということは、頭の中に今は認められていないという前提があるということ。
認められていないという前提でいると、そういう現実ばかりに意識がいく。
やっぱり認められていないと、やっぱりそうだと確認するような現実ばかりが起きる。
起きてるというより、起こること全てを”認められてないからだ”と解釈して受け取ってしまう。
私がダメだしをそう受け取ったように。
もし、”私は認めてもらっている”という前提で、ダメだしをもらったら、きっと私に期待してるからよくみてくださっている、目をかけてもらっているというふうに受け取っている。
まぁ、たくさん書きましたが、
認められたくて踊っているときは、
ダメだしをもらったときに、精神的ダメージが大きいんじゃないかな、、、というのが言いたかった。
で、それを変えなくてもいい。
もちろん、変えてもいい。
変えなくちゃ!とかになっても、安心してください。かってに変わっていく。
すごいぴったりなタイミングで自分軸に変わっていくから。私がそうだったように。
ベストなタイミングで、ベストな私になる。
認められたくて踊っているときのズレ。
それは、自分軸とズレてるよ。ということ。
書いたはいいが、説明が難しい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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