学校とは別の世界
私にとって習い事というのは、
学んだり、楽しんだりすること以外にも、
とってもありがたいものだった。
バレエでは幼児期からずっと一緒に習っている仲間がいて、学校は違うけど、いろんな話をしてとても刺激をうけた。好きな人たちと好きなことをやる時間は濃い時間が流れていた。
なので、学校よりもどちらかというと、私の場合はバレエがメインの生活で、学校は馴染めなかった。
学校にはそれなりに頑張って行っていたし、
勉強も好きで、先生も好きだったけど、
いじめられることもあったり、テレビを見ない私はみんなの話についていけず、寂しい気持ちになったりしたし、放課後友だちと遊ぶ時間もあまり無かった。
自分の気持ちを伝えるのが苦手で、うまくコミュニケーションがとれなかったと思う。
ただ学校だけが自分の世界ではなく、
バレエ教室に自分の居場所があり、
家族のような仲間と過ごせていたことが楽しくて幸せだった。また、海外からくるバレエ団の公演を見にいったり、海外からバレエ講師の先生がくると、受けに行っていた。
なので、子どものときから、学校だけが全てではなく、外にもいろんな世界が広がっていることを知っていたので、学校が合わなくても絶望しなかった。
学校でうまくやっていけなかったら、
終わりだとおもいつめてしまう子もいると思う。子どもにとって学校生活というのは、その時期では、大部分をしめていると思う。
毎日学校に行き、帰ってからも学校の友達と遊ぶし、地元の習い事であれば、同じ学校の友達がほとんど。学校でうまく関係を築けなかったら、家にこもる場合もあると思う。
家にこもれたのならまだよくて、家にも居づらいとなると、居場所がなく消えてしまいたいと感じるかもしれない。
学校に行かない子どもに、お母さんは不安に思うだろうし、行くように叱るかもしれない。
でも、私の子どもの頃の私の気持ちとしては、
”わかってる、わかってるから休ませてほしい”
行かないのがよくないことと思っていたし、
行かないといけないと思っていたし、
でも、心が疲れてるから休みたい。
今だから思うことは、
学校はみんなが合う場所じゃない。
やはり合う合わないがある。
合わない子を責めるのは何か違う。
家は心が休める場所であってほしい。
私の周りには、途中から学校に行かなかった人で自分の才能をグイグイ伸ばして、天才だなと感じる人が何人もいる。
学校が悪いといってるわけじゃない。
私は先生からすごくいい影響を受けたし、
友だちも好きだったし、運動会や文化祭やいろんな行事も楽しい記憶がある。
合う合わないがあるということ。
私の中には学校が全てではなく、別の世界もあって、その世界を知っていたから、自分に誇りを持てていた。すごく救われていた。
もちろん、何が嫌なのか向き合って、感じられたらいいけど、その時期の私にはまだ無理だった。
今考えたら、そりゃそうだと思うのだけど、
私はルーティーンが苦手で、決まってることを繰り返すのが嫌。やりたいときにやりたいことをやりたいから、時間割りに合わせるのが苦痛だった。それと、集団行動も嫌だったし、女子の派閥みたいなやつもついていけなかったし、1人でいたら浮いてしまうのも嫌だった。
これは私の場合だけど、子どもによっていろんなパターンがあるから、よく子どもを観察してほしい。そして、家は居心地のいい場所にしていてもらいたい。
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